自分に甘いママの子育てライフ

初めての子育て奮闘記、時々ドルヲタ。

無痛分娩で出産した話

里帰り先での病院選び

出産は絶対里帰りで、と決めていました。

妊娠が分かってすぐ、母親に実家の近くの産婦人科の評判を調査してもらいましたが、第一候補の病院は既に予約で一杯とのこと。

問い合わせをしたのは妊娠3か月に入ってすぐくらいだったし、実家は北関東の田舎なので大丈夫だろうと思っていましたが、それでも人気の病院はすぐに埋まってしまうのですね…ナメてたぜ…

 

断られた病院で、ここがダメだった方はどのあたりの病院に行かれるんですかー?と聞いたらいくつか近隣の病院を教えてもらえたので、そのうちの1つに電話すると空きがあるとのことで、即予約!

この病院、たまたま無痛分娩可の病院だったんです。

 

計画分娩か、自然陣痛を待つかの選択

私が選んだ病院では、麻酔医が常駐しているわけではないので、無痛分娩にこだわる場合は麻酔医の出勤に合わせて、陣痛促進剤などを用いた計画分娩を行うとのこと。

私の場合、もともと無痛分娩に強いこだわりがあったわけではなく、痛みが和らぐなら…くらいの気持ちだったので、自然陣痛を待ち、麻酔の先生がいらっしゃるタイミングに当たれば無痛にするという選択をしました。

 

そもそも、無痛を選ぶかどうかもギリギリまで悩みました。

あの痛みを乗り越えてこその愛情、みたいな日本独特な考え、ありますよね。無痛分娩と言うとなんとなく、逃げたみたいに思われるのかな、とか。あの痛みを乗り越えたから、もう何でも耐えられる、みたいな自信を手にしているママたちもいたので、女性なら一度は経験しておくものなのかな、とも思ったり。

でも海外では無痛分娩が主流だと聞くし、病気や怪我で痛みを伴う場合はごく普通に麻酔を使うのに、なぜ出産だけは麻酔を使わないのがスタンダードなんだ??という疑問がどんどん沸いてきて、回復も早く落ち着いて出産できるなら、と無痛を選ぶことにしました。

 

破水からのスタート

予定日を1日過ぎた昼間、ベッドでゴロゴロしていると、じんわりと温かい感覚が。

トイレで確認するものの、ほんの少し濡れている程度だったので、その時は尿漏れかな?と思い様子を見ることに。

1時間のほどでまた温かいものを感じ、これは怪しいぞと感じたところで準備していた入院グッズを持って病院へ。

内診してもらうとやはり破水とのことで、その場で入院が決まりました。たまたまその日の当直が麻酔の先生だったので、無痛分娩できますよーと聞き一安心。

この時点ではまだ陣痛の痛みは感じでいなかったので、夕食をいただきながら陣痛を待つことに。この時はまだ余裕で、個人病院ならでは?の豪華なお食事にテンションが上がり、これから出産を控えている友達にご飯の写真を送ったりして楽しんでました。笑

 

いざ、麻酔投入

入院から3時間ほどで少し痛みがでてきて、お腹が張る間隔も短くなってきていたので、分娩台に移動して麻酔を入れていただくことに。

体を海老のように丸くして、背中に管を入れるのですが、そもそもこれが痛いのではとハラハラしていました。が、心配無用、全く痛くなかったです。記憶が曖昧ですが、恐らく局所麻酔をしていたんだと思います。

背中から首のところまで管が伸びてきていて、自分で押せるボタン?ポンプ?のようなものを渡されました。

痛い時には、それを押すと麻酔の量を調整できるのだそう。子宮口が開くまでにはまだ時間がかかりそうということで、付き添いの母と旦那も横になってもらい分娩室も一旦消灯。

 

我慢しすぎは禁物

深夜1時から2時頃、どんどん下腹部が痛くなり、アブラ汗と動悸が止まらない…渡されたボタンをシュコシュコと押すが全く痛みは改善せず強くなる一方…

無痛って言ってもなんだかんだ痛いって聞いてたけど、めっちゃ痛いじゃん……!!と思いながらも、ボタン押してダメなら耐えるしか選択肢がないと思った私は1人唸りながら痛みに耐え続ける。

しばらくして、どうー?と様子を見にきた助産師さんに痛みが強い旨を伝えると、この時既に子宮口は9センチに!赤ちゃんそこまできてるよー!!と言われてビックリ!

『せっかく無痛にしたんだから、痛いなら言わないとー、もったいないよ!』

助産師さん。え、このシュコシュコ頑張って押してたんですけど…と思ったら、麻酔は別で追加できる模様。笑

し、知らなかった…どうやら私は我慢しすぎてしまったようなのです。

そこから麻酔を追加してもらったら、本当に楽になりました…次があるなら絶対すぐ痛いって言おうと心に決めたことは言うまでもありません。

 

おしっこが陣痛の痛みを強くする?

どのタイミングだったか記憶が曖昧ですが、麻酔を入れた後、助産師さんに促されて一度トイレに立ちました。麻酔が効いているので、足元フラフラしながら何とか便器に辿り着くも、出るのはほんの少し。

それからしばらくして、痛みが強いことを申し出ると、管を入れておしっこを出してみましょう、と。

えっ?!おしっこを出すの?管を入れるって何?痛くないの?と想定外の事態に焦りながらも、いざ入れてもらうと麻酔のせいか痛みどころか殆ど感覚なし。でも、ちょろちょろと何かが出ている音が。あー、やっぱりおしっこ溜まってたね、これで少し楽になる人もいるよーと言われしばらくすると、本当に痛みが緩和されているではありませんか…!

結局、朝出産を終えるまでに2回ほど出していただきました。いきむ時に大きい方が出ちゃうことがある、なんて話は聞いたことがあったけど、管でおしっこを抜いてもらうなんて聞いたことがなかったので驚きました。

 

いきむ感覚がわからなくなる

子宮口が全開になったところで、いきんでみようか!と言われるがままにやってみるのですが、麻酔を追加してもらっているのでなかなか感覚が掴めない。力を入れているつもりだけど、どこに力が入っているかわからない、と言えばいいのでしょうか。

これは無痛分娩の弊害の1つと言えるかも知れませんね。いきみ方がわからず、分娩が長時間化してしまったり、それにより吸引してもらうことになったり。

私も、もう少し頑張ってダメだったら、促進剤使いましょうかと言われていました。

結局、もう1回だけ頑張りますと言って長めにいきんでみた所で、無事に産まれてきてくれました。会陰切開しようとも言われたのですが、最後は先生が分娩室に到着する前に自然に裂けてしまったようです。

ですが最後は麻酔のおかげでほとんど痛みもなく終えることができてホッとしました。

分娩台で少し休んだあと、裂けてしまった部分の縫合をしていただきました。これが激痛だった、という前情報もありましたが、私の場合はまだ麻酔が効いていたのでまったく痛みはなく、我が子の様子がわかるモニターを横目にぼーっと体を休めることができました。個室に戻る際は感覚が戻らず歩けなかったので、車椅子で運んでいただきました。

 

体力温存で産後の回復も早い

というわけで、それなりの痛みを経験してしまった私でしたが、助産師さん曰く、普通分娩の場合はこの1000倍くらい痛いよ!とのことだったので(ホントかよ)、かなり楽だったのだと思われます。

友人は産後翌日まで、歩くのもやっとだったと言っていましたが、私は麻酔が切れた後は当日から問題なく歩くことができたので、やはり回復も早かったのだと思います。

傷の痛みもなくはなかったのですが、話に聞いていたような激痛を味わうことはなく、円座クッションも結局ほとんど使わず生活できた気がしています。これは無痛の影響ではないのかもしれませんが!

 

以上、私の無痛分娩体験記でした。

2人目を産むときも絶対無痛にすると決めています。迷っている方の参考になれば幸いです。

費用については、また次のブログで書きたいと思います。