自分に甘いママの子育てライフ

初めての子育て奮闘記、時々ドルヲタ。

話題の「ベイビーハラスメント」について感じたこと

 話題になっているこの記事を読み、昨日から悶々としていましたが、小さい子供をもつ親として、感じることを記したいと思います。

 

生後数ヶ月の赤ちゃんを連れ回す親たちに想うことと、“ベイビーハラスメント”について - さようなら、憂鬱な木曜日

 

筆者の方が仰りたかったこと(推測)

 最終的に、この記事で言われていることは大きく分けて2つだと理解しました。

 1つ目は、生後間もない赤ちゃんを暑い中連れ回すのは可哀想(赤ちゃんにとって迷惑)だということ。

 2つ目は、公共の場で赤ちゃんが泣き喚いてしまった場合、放ったらかしにせず周りに配慮するべきだということ。

 

 こうまとめてみると、筆者の方が仰ることはごもっともだと思います。何も間違ったことは言われていない。

 ただ、私の理解力のなさからか、はたまた『ベイビーハラスメント』というパンチの効いたワードのせいか、最初にこのブログを読んだ時、とても悲しく苦しい気持ちになりました。

 

『言って聞かない子供を連れて出かけるな、迷惑だ!』

 

という風に捉えてしまったのです。

 コメントを見ていると、私のように受け取った方も少なくなかったように思います。言葉って難しいですよね…

 

赤ちゃんか可哀想という視点

 1つ目の、『赤ちゃんが可哀想だ』という主張は本当にその通りで、よく子連れで買い物や友人とのランチ等に出かける(娘氏は首もすわっていないような赤ちゃんではないですが)私自身も反省する点があります。うちの場合は、育児をしている私自身の息抜きや気晴らしを主な目的としていることがほとんどで、ネットショッピング等が充実している今、出かけないと買えないものなんて、ほとんどありません。本当に赤ちゃんのことだけを考えれば、外出するという選択はせず、家にいる方がいいかもしれません。

 でも、赤ちゃんと毎日接しているお母さんも、人間です。毎日赤ちゃんと2人きりで過ごすのって、思っていた以上に自由がないし、消耗します。お母さんがストレスで暗い顔をしていたり、イライラしていたりすることが赤ちゃんにとっては一番よくないことなのかな、と。

 だから、大事なのはバランスなんだろうと思います。赤ちゃんが疲れすぎないよう、長時間にならないようにするだとか、小まめに授乳室などに立ち寄って休憩をとるだとか、少し涼しい時間を選ぶだとか。

 

 記事では、上にお子さんがいる場合のレジャー等についても触れられていました。下に小さい赤ちゃんがいるのであれば、出掛けられないことくらい理解できるはずだし、どうしても赤ちゃんを連れていかなければならない状況はそう多くないのでは、というご意見です。

 私は1人しか子供がおりませんので何とも言えませんが、なんとなくこれは難しそうだなと。上の子の年齢によるところが大きいと思いますが、2人以上子育てをしている友人を見ていると、生活は完全に上の子中心になっていることが少なくないです。2〜3歳くらいの子供は、それまで全て自分に注がれていた愛情の対象が下の子の登場によって分散され、親を取られたような気持ちになっている場合があるようですね。下の子に対して、物理的な攻撃を加えたりするケースもあるんだとか。自我も芽生え、やりたいこと、親にしてほしいことが、割と細かい条件つき(お母さんがしなきゃダメ、お父さんとお母さん2人とも来てくれなきゃダメ、のような)で、わんさかあるでしょう。

 この(他人からすれば)かわいらしいご注文、自分ならできる限り応えてやりたいと思うだろうなーと、想像するのです。結局ここもバランスですよね。赤ちゃんの負担になりすぎないような配慮。その程度感は、きっと子供と毎日接している親にしか分からないんだと思います。

 

公共の場での親の対応について

 2つ目の、公共の場での周囲への配慮については、『子供の泣き声は迷惑だ』という主旨に捉えられた方が多かったようでコメントでもいろいろな議論をよんでいますが、きっと筆者の方が本当に言いたかったのは、上にまとめたように、それをあやしたりせず放置するのはいかがなものかということだと考えます。

 

 私はあまり、本文にあるような親御さんに出くわしたことがないのですが、一定数そのような配慮のない方もいらっしゃるのでしょう。

 映画館や落語の会場に連れていくというのは、個人的には反対ですが、電車や飛行機等に乗る機会は少なからずあると思います。そういった場で子供が泣き喚いてしまうのは仕方がない。この時、親はどうするべきか?が論点ですよね。

 ここからは想像でしかありませんが、ここで批判されている親御さんたちって、きっと慣れてしまっているんですよね。毎日子供に接していて、この状態になったら何を言っても聞かない、どうしたって本人の気がすむまで静かにならない。それを分かっているから、何もしないんじゃないでしょうか。

 慣れとは怖いもので、私も子供を産む前、産んですぐの頃はずいぶん大きな声だなあと思っていた泣き声やはしゃぎ声も、今ではすっかり当たり前の日常です。でも、それは世間にとっての当たり前ではない。結果は同じでも、お母さんにとってはポーズに終わることかもしれないけれど、子供に積極的に向き合う姿勢を見せるだけでも印象は大きく変わると思うのです。

 

 そして批判的なコメントの中に、筆者はきっと子供がいないだとか、子育てをしてから言えだとか、そんな主旨の書き込みも見受けられました。子供がいる方、いない方、いろいろな事情の方が共存する社会。全員が納得とはいかないのは承知していますが、どちらかが我慢するばっかりではなくて、お互いが少しでも嫌な思いをせずに生活できるような配慮をしたいところです。

 

最後に

言葉使い方。周りへの配慮の仕方。いろいろなことを感じ、学ばせていただいた記事でした。

 

そして泣き声だけではなく、親が気づかないうちに周りの方にご迷惑をお掛けしていることがたくさんあるかもしれません。それを黙って飲み込んで我慢してくださる方もいる。当然のことと胡座をかかずに、時折立ち止まって自分行動を振り返ってみたいものです。